25年間にわたり月見台東部自治会の会長を務める 田村 眞佐子さん 月見台在住 81歳
やってみようという気持ちで
○…地域が抱える課題の解決に取り組みながら、将来やニーズを考える自治会町内会。25年間、月見台東部自治会会長を務める。区内の女性で長期にわたり、会長職を務めているのは他にはいないという。「四半世紀あっという間だったけど、いろいろな人と出会って知り合うこともできた。私の財産だよ」とこれまでを周囲に感謝の言葉を口にする。
○…星川の生まれで、現在までずっと区内で過ごす。最初に口にしたのは戦争体験の話。横浜空襲で戦災に遭い、家を失った。親とともに避難した時に「路上に雛人形の首が落ちているのを見つけたときには涙が止まらなかった」と当時を振り返りながら話す言葉に重みがある。桜丘高校では合唱部として全国一位を獲得したことも。今でも同窓会で顔を合わせ思い出話に花を咲かせたり、地元のエピソードを交えて度々話す姿に地元への愛着心が垣間見える。
○…自治会長に就任したのは1995年。前年に夫と義母、母を相次いで亡くし「どん底にあって何も手をつけられる状態ではなかった」と話すも、周囲に懇願される形で会長に。とまどうも「引き受けた以上はやろう」と決心。わからない事だらけだったが、当時なかった定例会を開催し、顔の見える関係の構築など、自治会を着実に発展させてきた。「別にすごくない。私にもできるから皆さんもできるよ」と笑顔を浮かべる。
○…多忙の日々を送る合間を縫って週に2回、区内のジムに通い水泳などで体力の維持に努めている。はきはきと話す口調には若々しささえも感じさせる。一方で、今後さらに加速する自治会の高齢化に「区全体で話し合ってこれからいい方向に向かっていけるような行動ができたらいいなと思う」と話す。
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