岩間市民プラザ1階にある障害福祉サービス事業所「偕恵いわまワークス」の利用者が描いた絵画作品を挿絵に使った2020年のカレンダーが完成し11月末から販売されている。
同所では「知的障害者の持つ個性的な才能を伸ばそう」と通常作業とは別に、絵を描くワークショップを行っている。この絵をより多くの人に見てもらう機会になればと7年前からカレンダーの制作を開始。これまでも富士山や模写、世界の街など、年ごとにテーマを設定し、利用者の才能を世に送り出してきた。
今年のテーマは「私の好きな人」。5月から8月にかけて8回のワークショップが開かれ、延べ77人が参加。好きな俳優やスター、共に施設を利用する仲間、施設スタッフなどを思い思いの感性で描いた約80の力作の中から、プロのデザイナーが「カレンダーの挿絵としての商品価値がある作品」を選定した。今年は挿絵に採用された作品以外も参加者全員の作品が掲載されている。
カレンダー(A4型)は700部制作され1部1千円で販売されている。収益金は施設利用者の社会参加活動費に充てられる予定だという。関係者は「年を重ねるごとに画用紙いっぱいに自分の世界を展開するようになってきた参加者も多い。彼らにとってこのカレンダーは自身を表現するステージ。一人でも多くの人に手に取っていただき、見ていただければ」と話している。
きょう5日まで原画を展示
完成したカレンダーに掲載されている原画作品を展示する「原画展」がきょう12月5日(木)まで同プラザ3階のギャラリーで開かれている。観覧時間は午前10時から午後6時までで入場料は無料。
カレンダーに関する問合せは偕恵いわまワークス【電話】045・336・0928/原画展に関する問合せは岩間市民プラザ【電話】045・337・0011へ。
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