アマモ場の再生やわかめの生育などから東京湾を豊かな海へ取り戻す活動を行うNPO法人海辺つくり研究会=西区平沼=の理事を務める海洋環境専門家の木村尚さん(63)。海と海辺の環境保全に向けた講演やプロジェクトに参加するため日本各地を飛び回るほか、東京湾の再生をテーマにしたテレビ番組にも出演する。
港北区綱島に生まれた木村さんは、東海大学海洋学部を卒業後、海洋環境の調査やコンサルティングを行う会社に勤務していた。「環境汚染に対する反対運動ばかりを見ていくなかで、具体的な環境改善を行う活動をすべき」とNPO法人を立ち上げ、現在の活動へ。
持続的な活動に
「東京湾沿岸に住む3千万人が環境に理解がなければ、すぐ海の環境は悪くなる。住民たちの行動と理解が持続的な環境保全につながる」と地元横浜で19年前から住民参加のイベントをスタート。「ゆめワカメワークショップ」は、臨港パーク内でワカメの生育により海水の水質を改善する活動だ。現在は、みなとみらい21地区の住民や企業など約300人が参加する。「まずは海にふれあい楽しんでもらいたいです」と話す。
横浜赤レンガ倉庫周辺では東京湾の再生を啓発する東京湾大感謝祭が毎年開催され約10万人が来場している。「環境の変化は生き物である人間にも返ってきます。自然とふれあうイベントに参加し、楽しむことから始めてみてください」
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