岡沢町にある現病棟から三ツ沢公園内球技場の隣接地に移転する横浜市立市民病院の新病院が5月1日に開院する。5月7日から外来診療を開始する予定となっている。
市民病院は1960年に開院して以来、病床規模などの拡充を図りつつ、50年以上にわたり市民に高度な医療を提供しているほか、県内唯一の「第一種感染症指定医療機関」としてエボラ出血熱やペストなどの「一種感染症」、ジフテリアやSARSなどの「二種感染症」のほか、新型インフルエンザなどの患者を入院させる機関と定義づけられ、県内でこういった疾病が発生した場合の患者搬送先としての機能も果たしてきた。
現在の建物は築30年が経過し施設の老朽化や医療の高度化、医療環境の変化に対応するために行ってきた新たな医療機器の導入、度重なる改修による狭あい化などが深刻化したことを受け、市は病院建物の「建て替え」「移転」「大規模改修」などを念頭に、大掛かりな再整備を検討。2013年12月に移転先として神奈川区と西区にまたがる三ツ沢公園の隣接地への新病院建設が決定した。
新病院の病床数は現病院同様に650床だが、現行の6床室を4床室とし、個室の数も増室する。診療科数は脳血管内治療科が新設され34となる予定。
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