横浜市資源循環局3R推進課によると市内の家庭から出される燃やすごみの中には、本来はまだ食べられるにもかかわらず廃棄されている食品が年間およそ9万4千トン(2019年推計)も含まれているという。
市民1人あたり約25kgもの食料が手つかずの状態で捨てられている計算。おにぎりに換算すると約250個分、金額ベースで試算すると1人あたり年間およそ1万9千円になる。
地球温暖化にも
この「食品ロス」問題は地球温暖化の原因にもなる。捨てられてしまう食品も生産・流通・廃棄の際に温室効果ガスを排出する。温暖化が進むと気温上昇や異常気象により、農作物の生育に影響を及ぼし、食品の値上がりにもつながる。
すぐにできること
問題解決には個々の意識と行動が重要だ。「日頃から冷蔵庫を整理整頓する」「買い物メモを作る」「食べきれる量を作る」「日常生活で消費しながら備蓄する『ローリングストック』」などは、すぐにできる「食品ロス対策」だ。
また、家庭にある使いきれない未使用食品(2カ月以上賞味期限が残っている常温保存可能なもの)を地域の福祉団体や施設、フードバンクなどに寄付する「フードドライブ」、 何もしなければ廃棄されてしまう商品をアプリやインターネットを通じて消費者のニーズとマッチングさせることで食品ロスの発生や、無駄を減らす仕組み「フードシェアリング」も新たな手法として注目を集めている。
10月は「食品ロス削減月間」と定められている。「できること」から始めてみてはいかがだろうか―。
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