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カーリットの森を守る市民の会 環境行動賞を受賞 長年の活動が評価

社会

掲載号:2020年10月22日号

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伐採樹林整備のようす
伐採樹林整備のようす

 仏向町にある火薬工場の跡地を中心とした山林をフィールドに、緑地保全活動を行っている市民団体「カーリットの森を守る市民の会」(中村雅雄代表)がこのほど、横浜市内で環境改善への取り組みを行っている個人や団体に与えられる「横浜環境行動賞『ヨコハマ3R夢』推進者表彰」を受賞した。長年にわたる、きれいな街づくりに貢献した活動が評価された。

 同会は、大正時代から操業してきた火薬製造工場「日本カーリット社」の移転に伴い、保土ケ谷区と旭区にまたがる約60ヘクタール、東京ドーム13個分の緑地帯(現・カーリットの森)の跡地開発計画が持ち上がった際、再開発や乱開発を懸念した地域住民らが中心となって「貴重な森を守ろう」と1997年秋に結成された。以来20年ほどにわたって下草刈りや枝払い、イベントを通じた緑化活動の啓発など、月2回の活動を続けている。

 同会が行った動植物に関する調査では、現在同エリアには県の絶滅危惧種に指定されている動植物を含む、1千種近くの生息・生育を確認。初夏には森の中にあるゲンジボタルが舞う姿が見られるほか、フクロウが樹洞に生息するなど、多様性を持った生態系が形成されている。

 また、山林の一部を「里山再生の場」と位置付け、長年、人の手が入らず荒廃していた山林の整備を定期的に実施。ドングリから育てた苗木を植樹するなどした結果、近年は「眠っていた」野草が芽を出し、蝶が舞い、カブトムシが集まる「活気ある森」へと変貌しつつあるという。

 表彰をうけ、中村代表は「これまで我々がやってきたことは間違ってなかったと改めて感じた。残っている豊かな山林を次世代に残していけるように、会員一同今後も楽しみながら活動していきたい」と喜びを語った。

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