保土ケ谷区の「横浜子育てパートナー」として相談員を務める 藤平 澄子さん 川辺町在勤 64歳
耳と心を傾け寄り添う
○…子育ての悩みや不安に耳を傾け、寄り添い、適切なアドバイスをする「横浜子育てパートナー」。星川駅前の地域子育て支援拠点「こっころ」に常駐し、月25〜30件ほどの相談を受けている。「相談してくれる親御さんたちは、話をするだけでも頭の中が整理されるみたい。必要であれば、地域で子育てを応援している人たちとつないだり、専門機関も紹介できる。少しでも不安を取り除くことができれば」
○…「コロナ禍の中で子育てをしているママさんたちはきっと不安なことばかりだと思う」。以前なら、同世代の子どもの成長を見て自分の子どもと比較したり、ママ友と交流しながら悩みを共有できたが今は難しい。出産時に夫の立ち合いや面会ができなかった人も多かった。「みんな一生懸命育児してる。『一人じゃないよ』って伝えたい」と目を細める。
○…保土ケ谷区、戸塚区などで40年以上保育士のキャリアを積んだ。退職のタイミングでパートナーの制度がスタート。「次は『親子』という観点から子育てに関わりたい」との思いで挑戦を決めた。子育てパートナーとして活動して4年半。印象深い出来事を尋ねると「ありすぎて、何を話せばいいんだろう」と頭を抱える。思い浮かぶのは、子育てを通して成長していくお母さんと子どもの姿。「成長を見守れることがすごく嬉しい。素敵な仕事です」
○…植物や虫など、自然の中で遊ぶのが好き。「保育園に勤めていた時は落ち葉でおめんを作ったり、どんぐりで遊んだり、よく外遊びをしましたよ」と懐かしむ。趣味はお花。時間を見つけてフラワーアレンジやガーデニングを楽しんでいる。「我流だから、大した趣味じゃないのよ」。謙遜しながら、優しく照れ笑いを浮かべた。
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