二本の弦で奏でる音色の美しさから、東洋のバイオリンともいわれる中国民族楽器「二胡」。その二胡を7歳から習い始めた若き日本人奏者・本多ゆとりさん(17)は中国でその腕を磨いている。「日本と中国の懸け橋に」――。心にはそんな思いを宿し、国内外の様々なコンクールやイベントで活躍を見せている。
小学1年生の頃、祖母の家で初めて触れた二胡に心惹かれ、「習いたい」と母に訴えた。その1年後、「世界で活躍する二胡演奏家」を夢に掲げ、中国人講師に師事。演奏を深めるため本場・中国の風土や文化を体感しようと、祖母と母とともに北京の語学学校に半年間留学し、中国語を学びながら、現地の音大生から本場の二胡を学んだ。
帰国後は積極的にコンクールに出場し数々の賞を受賞。将来を嘱望される若手奏者として高い期待が寄せられている。
最高学府に進学
2019年9月からは中国音楽の最高学府といわれる中央音楽学院の附属中等音楽学校の二胡専門科に進学した。その半年後、春節に合わせ一時帰国したが、新型コロナウイルスの感染拡大から中国に戻ることはできずにいる。「仕方がない。この状況の中で何ができるかが大事。中国にいるときにも増して二胡に触れる時間が増えている」
「日本で多くの人に二胡という美しい音色を奏でる中国楽器を知っていただき、二胡の人気を高めたい。二胡をきっかけに中国への印象も変わると思う。演奏する機会を増やしていけたら」。17歳の青年が奏でる音色には壮大な思いが込められている。
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