仏向小学校の5年2組の児童35人が「総合的学習の時間」で1年間取り組んできた「BUKKOリサイクルプロジェクト」の集大成として製作したオリジナルエコバッグが、和田町商店街で販売されている。プラスチックごみ問題を通じ、リサイクルの大切さを伝えようと作ったバッグの素材には再生プラスチックが使われている。
自ら課題を見つけ、主体的に問題を解決する資質や能力を育てることを目的とする「総合的学習の時間」。同学級では「エコ」をテーマに1年間、学習を進めてきた。
テーマ選定のきっかけとなったのが細かく砕かれたプラスチック片を海洋生物が体内に取り込む社会問題だった。1988年をピークに日本国内の漁獲量は減少に転じている。その原因のひとつが餌と誤飲し胃の中にたまったマイクロプラスチックだ。
授業ではリサイクル活動に取り組む事業者から「プラごみ問題」について講義を受け、学校近くにある公園などでフィールド調査も実施した。
自分たちも行動を
学びを進めるうちに「自分たちは世の中に対してエコなことをしていないのでは」と考え始めた子どもたちは、「自分たちも行動を」と思案。たどり着いたのが「エコバック」の製作だった。
素材には使用済みのストローなどを使った再生プラスチックを採用。「みんなでなくそうポイ捨てゴミ」とメッセージがデザインされている。
26店舗が協力
1年間学んできた「リサイクルへの思い」を地域の人にも伝えたいと、エコバックの販売について相談を受けた和田町商店街は委託販売を快諾。2月末から26の店舗で販売が始まると、「小学生の思いの詰まったバック」はすぐに話題を集めた。児童のひとり渋谷茅友紀さんは「たくさんの人にバッグを買ってもらえて嬉しい。プラごみのことを知ってもらう機会になれば」と話した。
販売価格は1枚450円で50円は店舗の売上となり、残る売上金で花を購入し、新型コロナウイルス治療で最前線に立つ医療従事者や消防関係者に手紙を添えて贈る計画だという。
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