神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
保土ケ谷区版 公開:2021年9月2日 エリアトップへ

動物愛護センター 犬の殺処分過去最少に 引き取り、初の100頭台

社会

公開:2021年9月2日

  • LINE
  • hatena

 横浜市動物愛護センター=神奈川区=で2019年度に殺処分された犬は28頭で、開設した11年以降で最少を更新した。終生飼育の浸透などで収容数は15年度から半減し、ボランティアやセンターが譲渡に取り組む「命のリレー」も殺処分の減少につながっている。

 センターのまとめによると、15年度に324頭だった引き取り頭数が19年度は150頭に減り、初めて200頭を下回った。内訳は飼い主不明犬が94頭、転居や苦情、自身の病気・死亡などで飼えなくなった犬が50頭、傷病犬が6頭だった。

 150頭のうち72頭は飼い主に返還され、54頭がセンターやボランティア、市獣医師会による譲渡で新たな飼い主に引き渡された。殺処分数は11年のセンター開設以来最少を記録し、職員は「収容犬が減少することで必然的に殺処分の数も減ってきている」という。

9割がボランティア譲渡

 殺処分の減少を支えているのが犬をセンターから引き取って譲渡活動に取り組むボランティアの存在だ。センターには28の団体が登録しており、19年度にボランティアの手で譲渡された犬は全体の9割近い48頭に上った。収容動物の管理も行うセンターでは譲渡活動に限界があるため「ボランティアの力はとても大きい」と職員は話す。

高齢犬も新たな飼い主へ

 センターでも殺処分ゼロに向け、これまで引き渡しに消極的だった高齢犬や持病のある犬の譲渡に力を入れ始めた。

 今年からは、ホームページの譲渡対象動物にこれらの犬を加えて掲載。15歳の雌のミニチュアダックスフンドは「高齢ですが、元気で甘えん坊です」と特徴を添えて紹介し、ツイッターを活用した情報発信も行っている。

 及川知子センター長は「飼い主の都合で持ち込まれる犬は10年ほど減っておらず、我々の最後の課題だと思っている。ボランティアや獣医師会の先生方と連携しながら1人でも多くの方に譲渡するだけでなく、飼い主に対する終生飼育の啓発も続けていきたい」と話している。

保土ケ谷区版のローカルニュース最新6

横浜市へのふるさと納税でJR運転士・車掌体験

横浜市へのふるさと納税でJR運転士・車掌体験

寄付5万円、仕事体験ツアー

4月23日

脱炭素化、気候変動対策を考えるワークショップ

脱炭素化、気候変動対策を考えるワークショップ

5月29、30日 パシフィコ横浜とオンラインで

4月23日

日本最大級のトラック関連総合展示会「ジャパントラックショー2024」

「よこはまパレード」に「あぶない刑事」舘ひろしさん、柴田恭兵さんも参加

高校生の海外留学支援で補助金

高校生の海外留学支援で補助金

横浜市が希望者募集中

4月22日

中小企業のDX・デジタル化支援へ補助金

中小企業のDX・デジタル化支援へ補助金

市、上限100万円と10万円の2コース

4月20日

あっとほーむデスク

  • 4月11日0:00更新

  • 4月4日0:00更新

  • 3月21日0:00更新

保土ケ谷区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

保土ケ谷区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月23日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook