NTT東日本神奈川グループの社員が6日、東日本大震災からの復興を支援する「福島ひまわり里親プロジェクト」の活動として、県立保土ケ谷公園内で育てていたひまわりの種を収穫した。収穫した種は、選別や乾燥などの作業を経て、年内に福島県内のNPO法人に送られる。
同プロジェクトは震災後の2011年5月、ひまわりを通じて観光業の再建や雇用対策へ繋げるためにはじまった。
震災で仕事が減少した福島の障害者作業所に、ひまわりの種のパック詰めを依頼し、全国に販売。種を買った里親が各地域で植栽し、収穫した種を福島に送り返すと、種は福島県内の学校や観光地などに無料配布され、復興のシンボルとしてまた花を咲かせる。
さらに、福島で採れたひまわりの種は障害者作業所での搾油後、バスの燃料に使われるなど、再度雇用を生む仕組みだ。
7年目の取り組み
NTT東日本神奈川グループは地域貢献活動および環境活動の一環として、15年からプロジェクトに参加。17年からは、保土ケ谷公園のプール傍にある「にぎわい広場」内50mほどの範囲に渡って、毎年500本前後のひまわりを育てている。この継続した活動が評価され今年3月には、神奈川県から「かながわ地球環境賞」を受賞した。
毎年6月頃に種を撒き、8月末から9月上旬に種を収穫。社屋などで1カ月ほど乾燥させた後、唐箕を使用して選別作業を行い、12月頃に福島に送り返す。公園内で収穫される種の量はおよそ5kgにのぼる。
同社総務担当の菊池信浩さんは「これまで、福島の作業所の見学など現地との交流もさせてもらった。コロナ禍かつ震災も10年の節目の年だが、プロジェクトの参加は極力下火にせず、今後も継続して行うことができれば」と話した。
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