8月の市長選で当選した山中竹春市長が9月10日、就任後初の市会本会議で所信表明を行い、IR(統合型リゾート)誘致の撤回を宣言した。
市会第3回定例会初日の本会議で山中市長の所信表明演説があり、「現場の声をお聞きし、分析した上で根拠に基づいた政策決定を行う。この積み重ねにより、市民の皆様に誠実で、信頼される市政を実現していく」と述べた。続けて選挙戦の争点の一つだったIRに触れ、「IR誘致の撤回をここに宣言いたします」と語り、これまで誘致の準備を進めてきた「IR推進室」を10月1日に廃止することを明言。選挙公約の柱だった▽敬老パス自己負担▽子どもの医療費▽出産費用--の「3つのゼロ」の実現を目指すことも強調した。
新市長の演説を見ようと、市会棟には多くの市民が集まった。本会議の傍聴希望者は受付開始直後に定員の約100人を超え、入り切れなかった100人以上が別室のスクリーンでその様子を見守り、IR撤回宣言の瞬間は拍手が起きた。
戸塚区から来た男性は「IR誘致撤回を宣言してくれて安心した」と話した。泉区から来た女性は「ワクチン接種の24時間化に期待しているが、はっきりとした答えは聞けなかった」と不満そうな顔をしていた。
16日には一般質問がある。定例会は10月22日までの予定。
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