「ほどじゃが焼酎の会」の会長に今秋から就いた 久保田 庄三郎さん 新井町在住 74歳
優しさ満ちる酒屋さん
○…県の農事試験場があり、ジャガイモの栽培研究が行わていたことから、保土ケ谷はかつて種イモ産地として全国にその名を知られていた。この歴史を伝えようと誕生した地場焼酎の普及を担う「ほどじゃが焼酎の会」の会長に就任。「一杯やりながら、保土ケ谷のことを語ってもらえたら嬉しいね」
○…皇室に献上された歴史をもつ由緒ある茶葉を栽培する農家で育つ。屋号は「お茶ば」。田園風景が広がる新井の地から鴨居にあった小学校に山道を1時間かけ通った。「冬は帰る頃には真っ暗。物音がすると怖くて。何か出てくるんじゃないかとドキドキしたもんだ」。住宅が建ち並び多くの人が暮らす現在の街並みからは想像できない生活だが、土地に対する愛情は深い。
○…37年前、幼稚園児だった息子にせがまれペットショップから猫を譲り受け家族4人と猫1匹の生活が始まった矢先、玄関先に袋に入れられた4匹の子猫が。「放っておくわけにはいかないでしょ」。以来、住みついた野良猫を世話するなどし、多い時は20匹を超えるまでに。「今は家の中で8匹。外に3匹か」。妻が他界した17年前にやって来た黒猫の背を優しく撫でる。自宅の玄関ホールは「猫の部屋」。安心しきった表情で猫たちが思い思いの時を過ごしている。
○…団地が建ち住民が急増した1964年、千丸台に家業の酒屋の支店を開店。「4階までビールケース抱えて運んだもんな。酒は飲めないけど、お客さんに説明するために飲んで勉強もした。懸命だったね」。長年、酒販組合の仕事にも汗を流し、現在は保土ケ谷支所長も務める。「20年前は126軒あった酒屋が今は31軒。酒屋や肉屋、八百屋があるそんな街並みが好きなんだ」
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