横浜市内で2021年に発生した、救急出場件数(速報値)がこのほどまとまった。保土ケ谷区での救急出場件数は1万1306件で、前年から491件増加した。特に新型コロナウイルスの第5派のピークだった8月は、過去最多の月別出場件数を記録した。
救急出場件数は2010年に過去最多を記録して以降、毎年増加の一途をたどっていたが、20年には減少していた。
横浜市消防局の発表によると、21年の市内の救急出場件数は20万4427件で、前年から9788件増加。過去最多の19年の21万2395件に次ぐ、過去2番目を記録した。年代別で見ると、高齢者が56%と半数以上を占めている。
保土ケ谷区内の件数は1万1306件で、前年から491件増加。1日あたりの平均出場件数は約30件となった。区内における事故種別ごとの出場件数は全て増加した。
保土ケ谷消防署救急担当によると、過去最多の月別出場件数を記録した8月は、区内でも1日に100件以上の陽性者の搬送を行ったという。担当者は「コロナが再拡大している状況なので、手洗いうがいや手指消毒、ワクチン接種など、今一度基本的な対策を行ってほしい」と呼び掛けた。
冬の入浴に警戒を
コロナ以外にも同署が注意喚起をしているのが、11月から2月の冬場を中心に、入浴時などの急激な寒暖差が原因で血圧が上昇や下降を繰り返し、血管や心臓の病気を引き起こす「ヒートショック」だ。厚生労働省の調査によるとヒートショックを含め、入浴中に急死した人数は未だ高い水準で推移しており、交通事故による死亡者数よりも多く発生している。同署は「脱衣所で暖房器具を使うなど、浴室の寒暖差をなくしてから風呂に入ってほしい」と呼び掛けている。
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