夏本番を控え、服を着たまま水に落ちてしまったときの対処法などを実際に体験する「着衣泳」教室が6月28日、狩場町の「保土ケ谷プール」で開かれ、親子連れら約40人が「いざ」というとき、慌てずに対応する術を学んだ。
気象庁が「関東地方で梅雨が明けたとみられる」と発表した翌日に開かれた着衣泳教室では同プールのインストラクターが、衣服を身につけたまま水に浮き、浮きながら移動する方法を指南した。
教室は「事故が一番多いのが海、その次が川。波や流れがあり、深さもある。水底が見えず、もし落ちてしまったら慌てないことが大切」などと、プールとの違いを講師が話した上でスタート。講座前半は服を身に付けずに水の中で仰向けになり、顎を上げ、手と足を大きく広げることで、「浮く」ことができることを体験した。
「服が重くて怖い」
その後、それぞれが持参した普段着ている服を身に付け、靴を履いた状態で入水。25メートルを泳いだり、歩いてみると、身動きのしづらさから泳ぎ切れず途中で立つ人や、歩みを止める人が続出した。
スイミングスクールに通っているという小学4年生の児童は「服が重くて沈みそうで怖かった。いつもは25メートルなんか簡単に泳げるのに、こんなに違うとは思わなかった」と話した。
着衣状態で水に入るとどのような状態になるのかを身をもって経験した参加者は、教室の前半に学んだ「浮く方法」を着衣状態で実践。何度も繰り返すうちに、服を着た状態でも浮き続けることができるようになっていった。
頭を守り、慌てず
指導に当たった志田卓磨さんは「川では膝より深い所では流される危険がある。救命胴衣は体にフィットしていなければ効果を発揮できない。誤って水に落ちてしまう時には『頭を打たないよう守り、慌てずに仰向けになり、浮くことが大切』」と話す。
|
<PR>
保土ケ谷区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>