異例の早さとなる6月29日に気象庁から関東地方の梅雨明けが発表されて以降、区内でも熱中症による救急搬送が相次ぎ、保土ケ谷消防署では日頃からの熱中症対策を呼びかけている。
熱中症は高温多湿な環境に長時間留まることで、体内の水分や塩分のバランスが徐々に崩れ、体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態のことを指す。めまいや立ちくらみの初期症状から頭痛や嘔吐、最悪の場合には意識を失い死に至るケースもあるため注意が必要だ。
市消防局によると、5月1日から7月12日までの間に熱中症による搬送件数は216件。昨年同期比で25件増加している状況で、特に梅雨明けした6月29日から7月3日にかけては毎日10人ほど搬送された。急激に気温が上昇したことで熱中症にかかり搬送されるケースが多発したとみられる。
区内でも9日時点で7件の搬送があり、そのうち4件が「生命の危険はないものの、入院を要する」中等症レベルだった。保土ケ谷消防署では自治会の防災訓練や防災指導などでパンフレットを配布するなどしているが、同署予防課の河原伸吾課長は「これから夏本番に向けて熱中症にかかる人が増加する傾向にある」と話し「室内でもエアコンなどを使い温湿度を保つ」「のどが渇かなくても適宜の水分補給をする」「温湿度の感覚が低下した高齢者や地面との距離が近くなる幼児にとっては厳しい環境なので周囲の見守りが必要」など、熱中症への理解と日頃からの予防対策の大切さを呼びかけている。
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