タウンニュース保土ケ谷区編集室では新春の特別企画として元旦号の市長インタビューにつづき、菅井忠彦区長に区政の現状や展望を聞いた。区長は昨年を振り返るとともに、今年の重点施策や抱負などを語った。
―昨年1年間を振り返っての所感をお聞かせください。
まず、4月に区役所では初のインスタグラムを開設し、7月には区連合町内会長連絡会、区商店街連合会及び株式会社横浜フリエスポーツクラブとホームタウン活動等に関する4者協定を締結するなど、区の魅力発信、地域の活性化に向けて新たな取組を開始することができました。
また、区内交通ネットワークにおいて、大きな変化がありました。一つは、16年の歳月を経て、11月に完了した星川駅―天王町駅間の全線高架化です。開かずの踏切や朝夕の渋滞が解消され、線路を挟んだ地域の連携が進んだと感じております。そして、もう一つ、神奈川東部方面線事業においても、12月には相模鉄道の営業区間が「相鉄新横浜線」、東京急行電鉄の営業区間が「東急新横浜線」に路線名称が決定するなど、着実に事業が進展しました。相模鉄道本線連続立体交差事業、東部方面線事業の進展により、今後の区の発展やまちづくりに期待が高まったと感じております。
―区長となり5年目となった昨年、重点的に取り組んできた区政運営施策と個々の進捗状況などについてお聞かせください。
昨年は、区制100周年に向けた新たなスタートの年として、区民の皆様の笑顔・未来が輝くまちづくりにむけて、事業を進めてまいりました。
1点目は、安心・安全なまちづくりに向けて、減災・防災の意識を高める「自助」・「共助」・「公助」の取組の更なる推進です。
具体的には、毎年実施している27の地域防災拠点訓練に加え、区内では18年ぶりとなる「横浜市総合防災訓練」を9月に開催し、体育館での模擬避難所訓練、各地域防災拠点での物資受入訓練などを通じて、「共助」の取組を推進しました。
また、震災時の通電火災防止に大きな役割を果たす、感震ブレーカーの設置補助を区独自に取り組みました。30自治会960世帯から申込みをいただき、家庭での「自助」の取組が着実に浸透してきていると感じております。
さらに「公助」の取組としては、災害等に関する緊急情報を、メール・FAXに加え、電話を利用して、区から直接地域の自治会町内会長の皆様等に情報発信を行うシステムの試行を開始しました。今年も引き続き試行運用を継続し、課題と効果を検証してまいります。
2点目は、「誰もが住み慣れた場所で安心して健やかに暮らせるまちづくり」に向けた、支援体制の構築です。
3月に策定した「横浜型地域包括ケアシステムの構築に向けた保土ケ谷区行動指針」の推進、7月に開始した横浜市初となる「区民生委員・児童委員協力員制度」を通じて、互いに支え合う地域づくりを進めてまいりました。
事業の推進にあたっては、区民・企業団体の皆様に多大なる御支援・御協力をいただきました。心より感謝申し上げます。―このほど公表されました「横浜市中期4か年計画」についてお聞かせください。
新たな中期4か年計画には、安全・安心な市民生活を守り、住みたいまち・住み続けたいまちを実現するとともに、横浜の魅力・ブランド力の向上、横浜経済の活性化、そして、持続可能な成長・発展を遂げる都市実現に向けた、6つの戦略・38の政策が盛り込まれております。
特に、政策の1つである「参加と協働による地域自治の支援」は、地域で活動する団体や人々、企業、学校、NPO法人など、様々な担い手の方の参画により、地域まちづくりや福祉保健の推進などに取り組む「協働による地域づくり」を目指すものです。政策の推進にあたっては、地域の皆様の御協力が欠かせません。身近な地域課題の解決に向けて、区役所としても引き続き支援してまいりますが、さらに多くの人がつながる安心・安全なまちにしていくために、地域の皆様の一層のお力添えをお願いいたします。
―今年の重点施策についてお話できる範囲でお聞かせください。
まず1点目は、星川駅周辺のまちづくりの検討です。高架化が完了した今後は、2021(平成33)年度までに、星川駅―天王町駅の駅舎などの整備を行う予定です。さらに、星川駅南口の交通広場や周辺道路の整備、鉄道高架下活用の検討も進めてまいります。連続立体交差事業を契機に変化していく星川駅周辺地区について、さらなる魅力向上に向けて、検討を進めてまいります。
2点目は、横浜国立大学との連携協定を生かした事業の推進です。区内唯一の大学である横浜国立大学と連携した取り組みを充実させていくことにより、地域の課題解決や活性化につなげていきたいと思います。
また、横浜市は今年開港160周年を迎えるとともに、市内では、8月に「第7回アフリカ開発会議」、9月からは「ラグビーワールドカップ2019TM」、そして同時期には3度目となる音楽フェスティバル「横浜音祭り2019」など、国際的イベントを多数開催します。さらに来年には「東京2020オリンピック・パラリンピック」開催も控えております。
これらの機会を生かし、横浜の魅力を国内外に発信するとともに、保土ケ谷区の魅力づくりや活性化につなげていきたいと思っております。
―最後に区民へのメッセージをお願いいたします。
今年は、昨年さらに深まった、「人と人」「地域と地域」の「つながり」を大切にし、そのつながりの輪をさらに広げ、超高齢社会への対応や地域コミュニティの活性化など様々な事業に取り組んでまいります。
「『多くの人・地域がつながり、支え合う』いつまでも住み続けたいまち ほどがや」実現に向けて、区役所職員一同、一丸となって取り組んでまいりますので、今年も引き続き皆様の御支援・御協力をお願いいたします。
―ありがとうございました。
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