鶴見警察署管内における昨年の刑法犯認知件数が2千873件と、昭和43年の統計開始以来、初めて3千件を下回ったことがわかった。同署では、「警察はもちろん、地域の自主パトロールのおかげ」と分析している。
ピークは6千件超
刑法犯とは、強盗・放火などの凶悪犯罪から、暴行・傷害、詐欺、空き巣やひったくり、自転車盗などの窃盗まで、刑法で罰せられる犯罪。鶴見署管内では、昭和43年の3千706件に始まり、ピークの平成13年には6千231件を数えた。13年以降は減少したものの、3千件は割らず、一昨年は3千265件だった。
地域で防犯
現在、区内の自主防犯パトロール隊は117団体。鶴見署によると、「県下でピークを迎えた14年以降に、県全体で対策強化の取り組みが徹底された。同時に鶴見でも地域との協力が一層強まり、自主防犯パトロール隊が増加した」という。
今回の件数減少について同署は、「地域の協力があったからこそ」と話す。
空き巣など大幅減
罪名別のまとめをみると、一部増加傾向も見られるものの、ほとんどが一昨年よりも減少している。
特に目立って減少しているのは、空き巣(一昨年比109件減)、事務所荒らし(同39件減)、自転車盗(同134件減)など。一方、増加しているものは、車上狙い(同58件増)、万引き(同84件増)となっている。
また、知能犯の詐欺件数は、一昨年の82件から65件と減少しているが、『振り込め詐欺』はプラス12件と増加しているという。被害は60歳以上の高齢者で、金額は約2800万円にのぼり、鶴見署は注意を呼びかけている。
鶴見署生活安全課の船越芳久課長は、「件数が治安の良し悪しのバロメーターという部分がある。減ったとはいえ身近な犯罪はまだまだ多い。気を引き締めていきたい」と話した。
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