多様なサービスや職種のある在宅医療・介護において、隔てなくつながりを持とうと設立された「つるみ在宅ケアネットワーク」の勉強会が、2月4日、鶴見駅西口の翠華楼で開かれた。3回目となる今回、新たに7事業所が加わり、鶴見大学歯学部担当者も出席するなど、ネットワークが広がりをみせている。
同ネットワークは、区医師会が設立した鶴見メディカルセンターの在宅部門が企画。地域の大小の病院や診療所、訪問看護や介護の事業所などが集まり、鶴見区の在宅ケアを支えようと、昨年に発足した。
今回の勉強会には、各事業所から医師や薬剤師、看護師、ケアマネジャーなど、異業種約100人が参加。「ネットワーク強化のために、まずは地域の病院のことを知ろう」と、区内の一般病院など6院の院長らが登壇し説明を行った。
課題を再認識
各病院からは、「ベッドが空かずに救急車を断らざるを得ない状況がある」といった訴えがあがった。異業種や事業所同士の横のつながりが不足することで、入院から在宅ケアへのスムーズな移行が難しくなっていることや、それにより病床数が確保できない現状などが浮き彫りになった。
また、「超高齢化社会を目前に控え、地域全体での備えが必要」という進言もあり、実際に「末吉地区では65歳以上人口が半数を占め、訪問看護師などの人手が足りていない」との報告もあった。
参加者らは、地域の中核病院を軸に、一般病院とかかりつけ医、病院と看護・介護事業所など、多角的なつながりが重要になることを実感。鶴見メディカルセンターの鈴木高遠理事長は、「同業種の向上も含め、やはり顔の見える関係が大事。医療・介護において、切れ目のないサービスを提供したい」と話していた。
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