3月5日に開館する鶴見区民文化センターの舵をとる 井上 学さん 「サルビアホール」館長 45歳
ホールを区民の誇りに
○…「自分でリーダーシップをとってやってみたいと思っていた」。平成21年、勤務する(株)神奈川共立が、鶴見区民文化センター「サルビアホール」の指定管理者に名乗りを上げる際、自ら先頭に立ちプレゼンテーションを行った。「受付、舞台関係など、チームを作って進めるのは楽しい」と顔がほころぶ。開館直前のホールを説明する表情や語り口から、”文化全般が大好き”という気持ちが伝わってくる。
○…中学2年で横浜に移り住んで以来、磯子区在住。大学時代は演劇科で学ぶ。「勉強したことを実地で活かしたかった」と、卒業後はフリーの脚本・演出家として、市内各区で区民ミュージカルなどに関わった。「区民主体でのミュージカルを通し、地域で文化をつくることを学んだ。今ではライフワークの一つ」と笑みを見せる。約4年前、現在の会社に入社し、前任は泉区民文化センターの自主事業責任者を務めた。
○…「この仕事が趣味みたいなもの」。そう言って笑う。毎日のように開館準備に追われる日々も、「好きな仕事をしているから楽しい」。今はアイデアが次から次へと溢れ、頭の中はサルビアホール一色。「寝るときに、ふと思いつくことがある。翌日スタッフに『寝てて思いついたんだけど』って話すんです」と、少年のように目を輝かせる。
○…区民が見に来て、使うことを第一義的に考える。ニーズを汲み取るため、「1年目はあらゆるジャンルを揃えていく」。そして、スポーツのようなシーズン制を取り入れるのが目標だ。「歌舞伎が11月くらいに『顔見せ』を行うように、文化にもシーズンがあるんですよ」。シーズンごとにイベントが変わり、好きな演目は応援すれば継続する、「文化にそんなワクワクを取り入れたい。区民の皆さんが、私たちのホールでは何がやるんだろうってなるような」。区民とともに―サルビアホールの開演のベルが、もうすぐ鳴る。
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