鶴見区版 掲載号:2011年6月16日号
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市教育委員会初の中国語対応嘱託員 刘 丹(りゅうたん)さん 横浜市在住 41歳

日中の架け橋になりたい

 ○…近年、市立小中学校で急増する外国人児童・生徒への対応が課題となっている。中でも、中国語を母国語とする児童生徒は869人(平成22年度)。この数は20年間で倍増しており、外国人の約36%を占める。こうした状況を踏まえ横浜市教育委員会は6月1日、中国語対応嘱託員を初雇用した。「習慣の違いで誤解されることもある。あいさつなどの基本的なルールを教え、早く日本の生活になれてほしい」。英語3人、スペイン・ポルトガル語1人とともに外国人の対応にあたっている。

 ○…中国の遼寧省丹東市出身。名前は土地に由来している。「北朝鮮と接する自然豊かな環境で育った。小学校の恩師の影響で教師になるのが夢だった」。大連市もあり、歴史的に日本と関係が深い土地柄。中高の第1外国語は日本語だった。大学院まで日本語学を専攻。卒業後は、母校の大学で教鞭をふるっていた。青年教師12人に選ばれ、日中交流プログラムの一環として来日、横浜を拠点に3ヵ月間の短期留学も経験。「横浜は高層ビルばかりのイメージだった、自然が多くてきれいな街だった」。

 ○…夫は学生時代の通訳のバイトを通じて出会った。結婚を機に横浜へ移住。中学生の娘2人に恵まれ、横浜市が主催する日本語教室の講師として働いていた。「困っている子どもたちが沢山いる。もっと間口を広げたかった」と、嘱託員に応募。難関をくぐりぬけ、採用が決まった。「信じられなかった。自分の子どもに接するように、親身に対応していきたい」。

 ○…テニススクールに通い、汗を流すのが息抜き。モットーは「誠心誠意やること」。中国人の保護者は言葉が分からないため、学校から遠ざかる傾向にある。「日本語講師としての経験があるので、課題は分かっているつもり」と自負する。「小中学校は学びの一番大切な時期。子どもたちの立場で日中の橋渡しをしていきたい」と抱負を語った。
 

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