市立東高校(冨地正博校長)のPTAが主体となり、9月24日・25日に開催された同校文化祭の中で、被災地から仕入れた物産品の代行販売を行った。売上げを寄付するだけでなく、被災地の人たちの仕事を増やすという形での復興支援となった。
物産品の販売は、同校PTA(竹入絹代会長)でもあり、神奈川災害ボランティアで活動している杉浦明子さんのひと声がきっかけで実施。PTAでは例年、NPO法人JHP・学校をつくる会や区内地域作業所などの製品販売などで出店しているが、復興支援としては初めてとなる。
石巻から仕入れ
「現地に行きたい、何かしたいと思っても、なかなかボランティアに行けない人もいる」。竹入会長は、歯がゆい思いを物産展という形で実施した経緯をそう話す。
仕入れた商品は、海産品や名物、復興支援Tシャツなど。杉浦さんが活動しているボランティアステーションなどの伝手を頼り、いずれも宮城県の石巻観光協会から仕入れたものだ。
杉浦さんは、ボランティアとして被災地に関わる中、「向こうでは、作っても販路がほとんどなく売れない。中小企業は特に厳しい」と、代行販売という形で復興支援をしたいと申し出たという。
2日間の売上げは、231,200円。仕入れ値を差し引き、全額を同観光協会へ寄付する。また、当日は石巻市民に向け、応援の手作り旗も作成。同校生徒や来場者らがメッセージを書いた旗も贈るという。
杉浦さんは、「被災地の人や企業が作ったものが売れれば、そこに仕事が生まれる。これからはバザーのシーズンなので、こうした動きが広がっていけば」と話している。
生徒も売上寄付
PTAの活動とは別に、同校では生徒らも自発的に復興支援を計画。文化祭で行った物販の売上げの一部を支援のために寄付するという。
3年の学年主任の小阪洋介教諭は「生徒主導で急きょ話が出てきた。思いやりある活動を自発的にやってくれて嬉しい」と話した。
寄付先は今後、生徒会などで話し合った上で、決めていくという。
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