鶴見区 「振り込め」被害、1億円 県内ワースト3に
鶴見警察署管内で発生した昨年の刑法犯認知数がこのほどまとめられ、振り込め詐欺の被害額が初めて1億円を突破した。被害額、発生件数ともに県内で3番目に多くなっている。今年もすでに5日あたりから、「不審な電話があった」といった通報が出始めており、同署では注意を呼びかけるとともに警戒を強めている。
件数、額ともに増加
まとめによると、同署管内で昨年1年間に発生した振り込め詐欺は41件(一昨年比+16件)で、被害額は約1億8百万円(同+7千9百万円)に上った。被害増加について鶴見署生活安全課は、「犯人は町の規模や人口に関わらず、片っ端から電話をかける。一度うまくいくと、集中することが多いことが要因の一つ」と分析する。手口についても多様化しており、直接キャッシュカードを受け取りに来る手交型などが増えていると説明する。
電話でお金要注意
こうした状況を受け同署では、「110番の日」となった1月10日、JR鶴見駅東口や京急鶴見駅周辺で振り込め詐欺撲滅キャンペーンを実施。防犯指導員らとともに、道行く高齢者らを中心に啓発を行った。
同課は、「身内から『携帯番号が変わった』という連絡があったら要注意。電話でお金が必要という話は、まず振り込め詐欺を疑ってほしい。不審な電話があったら、一人で考えず、冷静になって誰かに相談を」と話している。
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