鶴見で受け継がれる郷土芸能が一堂に会す、「つるみ郷土芸能フェスティバル」が10月13日、鶴見区民文化センターサルビアホールで開催される。歴史ある郷土文化が集まるイベントは初の試みで、関係者は「郷土愛を醸成する機会になれば」と意気込む。
フェスティバルは、鶴見区文化協会が主催し、第33回鶴見区民文化祭協賛事業として行われる。今年5月ごろ、本宮地区の「蛇も蚊も保存会」の石川建治会長が発案。文化協会などが各所に働きかけ実現した。
同会メンバーによれば、鶴見で地元の伝統芸能がその土地を離れて一堂に会すのは初めてだという。
古くは鎌倉から
今回、出演するのは、古くは鎌倉時代や江戸時代から伝わる鶴見の伝統芸能。江戸から今に伝わる「生麦囃子」、茅で編まれた約20mの大蛇を担ぎ、悪疫退散・豊作豊漁を祈願する「蛇も蚊も」、伝統的な歌謡の「生麦甚句」、矢向の日枝神社に伝わる能や歌舞伎に似た舞である「郷神楽」、稲作の一連の所作を行い、豊作を願う「鶴見の田祭り」の5つ。ほとんどが横浜市民俗無形文化財に指定されているものだ。
鶴見区文化協会の箸秀子さんは、「この機会に鶴見の歴史ある芸能を知り、関心があれば実際に見に行ってもらうなど、盛り立てていければ」と話す。
また、今回は急きょ開催が決まったこともあり、出演を見送られた団体もあったという。箸さんは「まだまだ知らない伝統芸能はあるはず。自薦他薦問わず、もっと色々なところを集めていきたい」と次回への抱負も語っていた。
開場午後1時30分、開演午後2時。チケット500円(小中学生以下200円)。販売はサルビアホール、鶴見区文化協会ほか。(問)同協会【電話】045・582・0881(受付(火)〜(金)午前10時〜午後4時)
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