障団連「鶴っこ」 商業施設で販売会8年 理解得る苦労も
イトーヨーカドー鶴見店で10月1日、2日の2日間、障害児者が手作りの品を販売する「鶴っこ交流広場」が開かれる。区役所や地区センターなどの公共施設ではなく、より多くの市民が集まる商業施設で開催することで、障害児者への理解と支援を広めていこうと、8年前から始まった。
取り組んでいるのは、区内の35障害児者団体が加盟する鶴見区障害児者団体連合会の部会「鶴っこ」。自主製品の販売を行おうと、2000年に発足した。区役所などの公共施設を中心に、雑貨やお菓子などを提供している。
スタッフの中には、普段利用している公共施設より人が集まる民間企業でも、障害児者への理解を啓発したいという声も多くあった。そこで区内のスーパーなどに飛び込みで販売会を依頼。「手当たり次第に。でも断ったり、返事をお願いしても連絡が来ないところもあった。スペースがない店もあるし、場所があってもタダで借りるので、店側には利益が出ないから」。鶴っこ交流広場の立ち上げメンバーの1人だった小川尚子さんは語る。奔走は1、2年続いたという。
そんな中出会ったのがイトーヨーカドー鶴見店。鶴っこ交流広場のスタート当初から店側の窓口役を務めてきた藤本秀利さんはこう話す。「地元にいるからには地域のためにできることを取り組みたいと思った。スペースを貸す分、店の売り上げは減るけれど、売り上げには代えられない貢献というものがある」
今年は昨年より売り場面積を2倍に広げ、さらに人を集めようと準備が進む。「鶴っこのことを知らない人もまだ多い。アピールは続けていきたい」と「鶴っこ」代表の横須賀智一さんは話していた。
同店での販売会は10時から19時まで。問い合わせは活動ホームもとみや【電話】585・3664
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