鶴見の「名橋」は巳年生まれ 新生開通も予定
響橋も横浜ベイブリッジも巳年生まれ―。今年の干支「巳年」をキーワードに鶴見の歴史をさかのぼると、鶴見の橋の中でも代表的な橋が巳年に誕生していたことがわかった。さらに2013年の巳年は、江ヶ崎こ線橋が架替工事を経て生まれ変わる予定だ。
巳年に完成した橋として確認できたのは、響橋と横浜ベイブリッジ。2つの橋は、神奈川県が1990年に選定した「かながわの橋100選」に入っており、県内でも代表的な橋として知られている。
響橋は1941年
響橋(東寺尾北台〜北寺尾)は1941年の巳年に竣工。第2京浜(国道1号線)建設に伴い架けられた全長48mのコンクリートアーチ橋だ。
竣工前年の1940年には東京オリンピックが予定されていた。響橋はマラソンの折り返し地点になるはずだったが、大会招致直後に日本軍と中国軍の間で盧溝橋事件が発生。閣議で開催取りやめの勧告が出され、結局は中止となった。
名前は橋下の音が反響したことに由来。「めがね橋」という愛称でも親しまれている。
ベイブリッジは1989年
横浜ベイブリッジ(大黒ふ頭)は1989年の巳年に首都高速湾岸線の一環として開通した。全長は860m。東京港と横浜港を結ぶ港湾物流の大動脈であるとともに、都市部の渋滞を緩和する輸送路としても活躍している。
また、観光スポットとしても有名。ライトアップされる夜は、正時近くにだけ主塔が青色に点灯し、横浜港の夜景を彩る。
2013年は江ケ崎こ線橋
今年2013年の巳年には、江ヶ崎こ線橋(江ヶ崎町〜川崎市)が現在進行中の架替工事を終え、暫定開通する予定だ。江ヶ崎こ線橋は、新鶴見操車場建設で分断された地域をつなぐため、1929年に架けられた橋。同橋もまた、「かながわの橋100選」に選出されている。老朽化により2005年から工事に着手。3月末には通行可能になる見込みだ。
巳年を節目に誕生、もしくは生まれ変わっている鶴見の橋。次の巳年2025年にはどんな橋が生まれるのだろうか。
|
<PR>
|
|
|
|
|
|