とんかつ屋で寄席 「むら井」が文化発信
テンポのいい落語に絶えることない観衆の笑い声。にぎわいを見せていたのは、演芸場でもホールでもない、とんかつ屋だった。
鶴見中央のとんかつむら井では3カ月に1度店内で落語を聞ける「とんかつ寄席」を開いている。
とんかつ寄席は、駅ビルが閉館し、現在の店舗を開いた2008年から実施しており、4月13日で17回目を迎えた。
開催のきっかけは、「とんかつ屋だけれど、文化的なものも大事にしたい。鶴見からそれを発信していきたいと思っていた」と三原信幸店主。そこに兼ねてから親交があった落語家の鈴々(れいれい)舎馬桜(しゃばおう)師匠が、寄席を提案。高座に上がる機会があまりない後進を中心に出演させ、経験を積ませる場として実施している。
会場は手作り。普段は食事に利用するテーブルや椅子を使って高座と客席を作る。「広くはないかもしれないけれど、臨場感はあるでしょ」と三原店主は笑う。
寄席は、外出が困難な地元の高齢者を中心に喜ばれている。「足が悪く、遠くまで落語を見に行くことはできないので助かる」と来場した区内在住の女性は語る。「今後もできる限り続けていきたい」と三原店主は話していた。
次回のとんかつ寄席は、7月13日に開かれる。詳細については、同店【電話】045・501・3795。
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つるぎん27日に4月25日 |
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