田祭り、復活から25年目 4月29日に鶴見神社で
鶴見神社(金子元重宮司)=鶴見中央=に伝わる民俗芸能「鶴見の田祭り」が4月29日、同神社境内で開かれる。
田祭りは、平安時代末期から鎌倉時代に形作られ、横浜最古の民俗芸能と言われる。米の実りを祈願する祭りで、演者は歌を歌いながら1年間の米作りの所作を演じる。
祭りには、子宝に恵まれるようにという願いもこめられている。「祭りの歌には子作りを語る場面もあり、昔は性教育の場としての役割もあった」と金子宮司は話す。
国が一旦廃止
明治時代になると、祭りの歴史は一度途絶える。金子宮司によると、田祭りの性教育の面を、国内に増え始めた西洋人の目に触れないようにするため、国が禁止したという。
しかし、1987年に鶴見歴史の会と地元の有志によって、祭りは復活を果たす。「現存していた文書の解読や、他地域の田祭りを見学するなどして、シナリオを作り、完成までに3年かかった」と金子宮司は振り返る。
継承が課題
祭りの出演者は現在、週1回ほど集まって、練習に励んでいる。メンバーは約30人で、60代が中心という。「今後どのように継承していくかは課題。いずれは若い人にも加わってもらい、世代交代しながら歴史を守っていきたい」と金子宮司は話している。
田祭りは、午後6時から。午後2時からは地元町内会などの模擬店、3時からは鶴見明神太鼓などの演奏もある。雨天の場合は、参集殿で実施。問い合わせは、鶴見田祭り保存会【電話】045・501・4122。
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