白鵬女子高官野教諭 国展で新人賞 初出品で栄誉
白鵬女子高等学校=北寺尾=の官野良太教諭(25)が、日本最大級の美術の公募展「国展」の彫刻部で新人賞をこのほど受賞した。
国展は、近代日本美術の先駆者などが多く所属する「国画会」が、1926年から毎年開催している公募展。官野教諭は、初めて同展に出品し、最高賞の国画賞に次ぐ新人賞に輝いた。
官野教諭は、東京藝術大学大学院修了後、2013年4月から同校に勤務。学生時代は彫刻や美術教育を学んでいた。
受賞作品の「雲のつくり方」は在学中に半年ほどかけて制作。高さが2mほどある少女の像だ。「冬の寒空で吐き出した白い息が雲を作るようなイメージ。寒さの中の温かい温度を連想させたかった」と官野教諭は話す。
像は何層にも重ね塗りした漆で作られている。「最初は体がかぶれてしまって、漆を使おうか迷ったが、他にはない素材の良さにこだわった」と苦労を語る。
受賞の知らせに「ほっとした」と官野教諭は語る。「制作時は、不安との戦いだったが、評価されてやってきたことは間違ってなかったと思えた。今後も作り続けていきたい」と意欲を見せていた。受賞作品は、今秋に東京都美術館で開かれる国展の入賞者作品展に出品される予定。
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