寺尾福まち協議会 地域づくりで表彰へ 住民ニーズ集め課題解決
「寺尾地区福祉のまちづくり推進協議会」(福まち)が、市内地域のまちづくりに貢献した個人や団体などを表彰する「横浜・人・まち・デザイン賞」を5月13日、受賞した。誰でも参加できる話し合いの場などから、地域のニーズを掘り起こし、多くのプロジェクトを実現してきた活動が評価された。
「横浜・人・まち・デザイン賞」は、横浜市が隔年で実施。優れたまちづくり活動を評価する「地域まちづくり部門」や、都市景観に寄与するまちなみや建築物に贈られる「まちなみ景観部門」の2部門から成る。今年は、2部門合わせて239通(116件)の応募の中から、各部門7件が表彰対象に選ばれた。
寺尾地区福祉のまちづくり推進協議会(福まち)は、地域まちづくり部門で受賞。地域住民などが主体となって、地域のニーズを細やかに拾い集め、課題解決のため企画・実行してきた実績が評価された。
2003年発足
寺尾地区は2003年、福祉のまちづくり活動を推進する横浜市のモデル地区に指定され、福まちはその活動主体として結成された。寺尾地区・寺尾第二地区連合会、自治会町内会、地区社会福祉協議会などを中心に組織されている。
これまでに、子育て中の母親が作る「てらおままっぷ」、地域の課題や魅力を再発見する「まち歩き」、買い物難民の現状を調査する「買い物アンケート」など、さまざまなプロジェクトを実施してきた。
開かれた会議
活動のモットーは、「やりたい時にやりたい人がやる」。「作業部会」と呼ばれる福まちの会議には、誰でも参加可能。自分のやりたいことを自由に提案でき、参加者の賛同を得ればプロジェクトとして実践できる。「買い物アンケート」も、作業部会の中で「買い物に困っている人がいるのでは」という一言がきっかけになったという。「行政や自治会長から地域の主婦まで、異なる立場の人々が同じ土俵で意見を話せる場があるのは、他の地域ではあまり見られないのでは」と寺尾地域ケアプラザの松橋暁さんは話す。
受賞について、福まちの伊藤朗さんは、「これまでの活動はあたりまえのこととしてやってきた。これからも地域の人のいろいろなアイデアを形にしていきたい」と意欲を見せていた。
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