神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

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鶴見区版 公開:2013年6月6日 エリアトップへ

地域のホタル観賞会を陰で支える 市川 保夫さん 矢向在住 75歳

公開:2013年6月6日

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自然の大切さ伝えたい

 ○…区内の学校や馬場花木園など、地域で開かれる鑑賞会に、自宅で育てたホタルを提供している。「子ども以上に、大人も喜ぶ。幼い頃見たホタルが飛ぶ風景を思い出すのかな」。自宅の庭には、自ら手作りした長さ2mほどの小川がある。成虫になったホタルが飛び交い、近所の人も見に来るという。ホタルの育成は、難しいと言われる。「上手くいかない人は多い。私はたまたま上手くいっているだけ」。心がけているのは「手塩にかけて育てる」ことだという。

 ○…愛知県常滑市出身。田んぼでホタルが明るく光る様子は「当たり前」という、自然に恵まれた環境で育った。幼い頃から生き物が好きで、これまでにメダカや金魚、洋ランを育てたこともある。ホタルは14年ほど前から。仕事を退職したのを機に、「都会で見られないものを育てよう」と始めた。ノウハウはなかったが、1年目から上手くいき、年間にして約1万匹を育てている。

 ○…ホタル以外に趣味はない。「常に目が離せないから旅行も行けない」と苦笑する。2人の娘と孫の4人暮らし。仕事で遅くなる娘に代わり、家事全般をこなすこともあり、生活は慌ただしい。「ホタルは忙しい毎日の楽しみかもね」と笑う。家族もホタルの写真を撮るなど、毎年楽しみにしているという。「孫は、私がホタルを育てていることを通して、環境保全のことを考えた作文を書いてくれた。結構いいこと書いてあったな」。目をほそめ、うれしそうに自慢する。

 ○…「ホタルは人気があるけれど、珍しがるだけでなく、ホタルをきっかけに生き物全般のことに興味を持ってほしい」。そう願いを語る目は、真剣そのもの。特に子どもたちには、ホタルを通して自然や命を大切にする心を伝えたいという。「子どもたちのために、できるかぎり長く続けたい」。今年も手塩にかけて育てたホタルが夜空に光る。子どもたちへの願いをのせて。

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