東宝タクシー株式会社(大野慶太代表取締役社長)=鶴見中央=が創業60周年を迎え、6月18日と19日、キリンビアビレッジ内のビアポートで記念式典を開いた。式典は業務の関係で2日間にわたり実施。従業員ら計約150人が節目の時を祝った。
この日を境に会長に就任した大野清一前社長は、「60年、経済の浮き沈みの中でやってこられたのは、従業員の協力があったからこそ、感謝したい」と話した。
同社は、朝鮮戦争の経済特需でタクシー需要が増えていた1953年、現在の地で創業。車両10台でのスタートだった。
「父で創業者の大野明が、戦前に栃木県でタクシーの仕事に携わっていたことがきっかけ」。大野会長は振り返る。高度経済成長の時代。京浜工業地帯の企業などを得意先として業績を伸ばした。
時代の変化に対応
その後、若くして初代社長が亡くなり、2代目となる大野会長が会社を引き継いだのが1966年。区内の日野交通やひばり交通などのタクシー会社とともに共同組合を結成。無線タクシーの運行を開始した。
「今も昔も一般の人の足として発展してきた」と大野会長。だが、旧態依然とした流しのタクシーだけでは時代の流れについていけないという。少子高齢化が進む中、近年同社は妊婦や子育て中の親子らが利用できる子育てタクシー、車イスのまま乗れるユニバーサルデザインタクシーなどを導入。時代のニーズに応えてきた。
事業を継承する3代目の大野慶太社長は、「鶴見は企業より住居が増えてきた。地域の交通インフラとして、そうした変化にも対応していかなければならない」と次代を見すえていた。
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