高齢者叙勲を受章した栗原優作さん(88歳・尻手在住)の表彰式が、6月21日に栗原さん宅で行われた。40年以上にわたり消防団などで地域に貢献してきたことが評価され、高松益樹鶴見消防署長から表彰状と勲章が手渡された。区内の消防団関係者としては初めての受章となる。
高齢者叙勲は長年にわたって公共のために尽力し、米寿を迎えた人の労を国が労って表彰するもの。市から県へ、県から総務省へ推薦された者から選ばれる。88歳と高齢ながら元気な栗原さんは「びっくり。僕がもらっていいのか」と謙遜するも「長生きしたおかげ」と笑顔が絶えなかった。若さの秘訣は「人と話すこと」。今でも飲み会に誘われることが嬉しいという。
町会にも尽力
栗原さんは1943年に消防団の前身である警防団に入団。「冬はホースが凍った」と当時を振り返るように、日本がまだ豊かでない戦時中から尻手を支え続けてきた。1969年からは第6分団副分団長として地域の火災予防に努めた。
その後、1990年に尻手町会長に就任すると、「町会一本に集中」。尻手自治会館の建設やおみこしを購入するなど、町民のために様々な活動をしてきた。「祭りのためにおみこしを買うとみんな喜んでくれて。若い人も集まってみんなで一体となった」と当時の尻手の町会の様子を語る。
高松署長は「長年の貢献に感謝。これからも消防団OBとして指導してほしい」と賛辞を贈った。栗原さんは「受勲に恥じないように」と気を引き締めていた。
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