熱中症を防ぐには非常用救急車の出動も 今年の区内の熱中症による救急搬送者数が7月24日現在で35人と、昨年同期比の6人に比べ大幅に増加している。なかでも65歳以上の高齢者の搬送が22人と、過半数を占める。鶴見消防署は梅雨明けの猛暑が原因と分析。非常用救急車を待機させるなど、対策を強化している。
鶴見消防署によると、7月に入ってから熱中症での搬送者が33人と急増。そのうち、65歳以上の熱中症搬送者数は20人と、全体の約6割を占めている。原因として同署は、梅雨明けに34℃を超える日が4日続くなど、例年にない猛暑に見舞われたことを挙げている。
また、屋外で発症するイメージの熱中症だが、今年は屋内が全体の22件と、屋外を上回っている。要因の一つとして鶴見署は、高齢者は体温調節がうまくできないことが多く、気温の上昇に気づかず冷房をつけないことなどがあるためとする。
大幅な増加を受けて、同署は故障時のための非常用救急車が出動できるよう待機させてある。例年は34℃以上の真夏日や、車検などの点検の時でしか用意していなかったが、今年は気温に関わらず搬送体制を整えている。
また、福祉従事者や民生委員、町内会など向けに、病院から講師を招いて講演会を開くなど、高齢者への注意喚起にも力を入れている。同署の平井三雄副署長は「高齢者の周りの人が、注意を呼びかけなければ」と話す。
対策として同署は、こまめな水分補給、暑さを我慢せずエアコンをつける、規則正しい生活を送る、などを呼びかけている。水分補給はただの水ではなく、カリウムやナトリウムを含むスポーツ飲料水を推奨している。
平井副署長は「体力に自信のある若い人でも、炎天下での部活動などで無理をすると熱中症にかかってしまう。我慢することで重症となることも」と話した。
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