外国人小中生に宿題支援 大学生ら手伝い
外国籍や外国にルーツを持つ子どもたちの夏休みの宿題をボランティアらが手伝う「夏休み宿題教室」が8月19日からの5日間、区内の外国人支援を行っている鶴見国際交流ラウンジ=鶴見中央=で開かれた。
宿題教室は、ラウンジが2011年から実施。保護者が学校の制度などに不慣れなため、学習の遅れなどが指摘されている外国につながる子どもたちの宿題を、ボランティアらが手伝うものだ。
期間中は、小学1年から中学3年生が1日60人以上参加。ボランティアは元教員や大学生ら40人〜60人が連日集まった。
小1の頃から宿題教室に参加しているという小学4年の男児は、「勉強するために来ている。読書感想文を書くため作文用紙の使い方などを教えてもらった」と話し、無事に作文を書きあげていた。
日本語教室も初開催
また、今年は初めて日本語を話せない子ども向けに日本語教室も開いた。宿題教室に日本語が話せない子どもの参加が増えていることから、試験的に実施した。
「早いうちから日本語を教えることができれば、学校内で勉強も理解しやすく、日本の子どもとの意思疎通もしやすくなる」と区の担当者は日本語教室の重要性を話す。
今回は、海外での日本語教師経験などがある独立行政法人国際協力機構(JICA)OBらが中心となって子どもたちを指導した。区によると、区内には子どもに対して専門的に日本語を教えられる人は少ないという。「人材確保などまだ課題があるが、何らかの形で小中学生向けの日本語指導を今後取り入れていければ」と区担当者は話している。
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