佃野にアンテナショップ 福島県棚倉町の情報発信
鶴見区の友好交流都市である福島県棚倉町などの地域の特産品販売などを行うアンテナショップ「kura―cafe(クラカフェ)」が9月2日、レアールつくの商店街=佃野町=内に開店した。今回は第1期のオープンとし、棚倉町の情報発信を中心に実施。10月の第2期で本格的な物産販売を開始する予定だ。
kura―cafeは、全国の小さな町や村の特産品販売や情報発信を通じ、地域の魅力を伝えるアンテナショップ。港南台でコミュニティカフェなどを運営する株式会社イータウンが店舗を運営する。
第1期のオープンでは、鶴見区の友好交流都市である福島県棚倉町を中心とした情報発信をスタート。約40平米のスペースに、観光案内コーナーや物産紹介コーナーなどを設け、9月中には5回のイベント形式の特産品販売も開催予定だ。
2日に行われたオープニングイベントには、棚倉町の湯座一平町長のほか、つくの商店街協同組合の高橋英昭理事長、征矢雅和区長などが参加。棚倉町の物産展などが開かれ、同町のマスコット「たなちゃん」をかたどったたい焼きもふるまわれた。
風評被害の対策に
同店は、横浜市の「商店街空き店舗活用アンテナショップ事業」として開店。市内の候補商店街の空き店舗を利用してアンテナショップを設置することで、横浜市と交流のある都市が情報発信を行うと同時に、商店街のにぎわいや雇用を創出することも目的としている。
開店のきっかけは、棚倉町の発案だった。「東日本大震災や原発事故の風評被害は今でも続いている。町の外に向けて農作物や特産品のPRをしていかなければ売れない」と湯座町長は、開店の理由について話す。
開店場所となったレアールつくの商店街は、「商店街空き店舗活用アンテナショップ事業」を実施する候補のひとつ。これまで福島県喜多方市などの物産展を積極的に実施してきた。「被災地の記憶はずっととどめている。常に応援して一緒にがんばっていきたいという思いがあったので、うれしい」と高橋理事長は同町の出店を歓迎する。
常設販売やカフェも
10月には第2期として特産品常設販売、カフェスペースも新たにオープン。また、福島県西会津町も参加都市に加わる予定だ。湯座町長は、「町をPRし、つくの商店街との交流も深めていきたい。商店街とコラボレーションした商品を作っていけたら」と意気込んでいる。
同店は今後、2町以外にも参加都市を広げていきたいとしている。
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