被災女子高、白鵬生に謝意 閉校控え学校を訪問
東日本大震災の影響などから、来春閉校する宮城県の気仙沼女子高等学校が10月5日、6日の2日間、白鵬女子高校=北寺尾=を訪問した。両校は白鵬女子高の義援金支援をきっかけに震災後から交流を続けてきた。気仙沼女子高がこれまでの支援に対し感謝を伝えようと、訪問が実現した。
震災後から交流
気仙沼女子高等学校は、現在全校生徒18人。震災では、倒壊などはまぬがれたが、地域の人口減に加え、震災による転出増加などが追い打ちをかけ生徒確保が困難になり、来年3月の閉校が決まっている。
白鵬女子高とは震災から3カ月後の2011年6月から交流。白鵬女子高の生徒が、「同じ女子校として何かできることはないか」という思いから、募金活動などで集めた義援金を持って、気仙沼女子高を訪問したのがきっかけだ。その後も、文化祭を相互に訪問するなど、両校は交流を継続。 在学時に気仙沼女子高を訪れた井本眞子さん(2013年卒)は、「訪問前は緊張したが、現地の生徒は喜んでくれ、一緒にいろんなポーズをして写真を撮った。女の子同士ということもあり、分け隔てなく話せた」と思い出を語る。
ミサンガ贈る
今回の訪問は、気仙沼女子校が白鵬女子高へ支援への感謝を伝えたいと実現。訪問した菅原綾香さん、三浦美咲さん、三浦美有さん(いずれも3年)は、文化祭を訪れ、感謝の印としてミサンガを配った。
ミサンガは、3人が所属する家庭部が提案。部員らと200個以上を手作りした。同校が支援のお礼に手作りの品を贈るのは初めて。「訪問を重ねてくれた白鵬女子高は特別」と菅原さん。
白鵬女子高の生徒は、ミサンガをもらうと感激し、「がんばってください」とエール。「これからも関係を大事にしていきたい」と菅原さんは語っていた。
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