末吉小が創立140周年 地域とともに歴史刻む
横浜市立末吉小学校(田中精一校長/全校児童904人)が、創立140周年を迎えた。11月30日には同小児童による祝う会が行われたほか、地域住民らが集まり創立140周年記念式典と祝賀会が盛大に行われた。
寺子屋から出発
末吉小学校は、1873年に寺子屋「末吉塾」を前身とした「末吉学舎」ができたことに始まる。当時日本では、大学・中学・小学の3段階の学区制をとる「学制」が定められ、寺子屋などを母体とした小学校が全国に多くの小学校が設立されていた。
その後1908年に周辺の学校が集まり設立された尋常高等旭小学校の分教場となるが、29年に独立。第二次世界大戦の集団疎開などを乗り越え、47年に現在の学校名となる。
創立当初校舎は寺を利用していた。1884年には現在地からほど近い場所に、木造2階建て、わらぶき屋根の新校舎を建設。現在地に校舎ができたのは、1927年。昭和に入ると、児童数が増加。校舎が木造二階建てになり、増改築が繰り返された。現在の校舎は、97年に新築された。
教育後援会も支援
同校では、地域住民や保護者らとの交流を継続的に行っている。同校学区の町内会は、下末吉旭町内会、下末吉三島町自治会、下末吉本町町会、上末吉一丁目町会、上末吉二丁目町会の5つ。同校では、地元町内会会長などを中心とした「教育後援会」が古くからあり、地域の合同清掃やふれあい給食などの行事開催を支えている。
30日の式典・祝賀会にも多くの地域住民らが参加。式典で挨拶に立った教育後援会の宮澤雄太郎会長は、「これからも地域から金の卵が産まれていくよう支援したい」と語った。
児童もお祝い
児童による祝う会では、140年の歴史をまとめたクイズで、同校の歩みを振り返った。6年生の有志が作詞・作曲した記念歌も全校で合唱し、周年を祝った。「記念の歌やキャラクターは今後も活用したい。児童たちには学校への感謝の気持ちを持ち続けてもらえたら」と同校は話している。
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つるぎん27日に4月25日 |
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