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鶴見区版 公開:2014年1月9日 エリアトップへ

新春区長インタビュー 「夢のある鶴見に」 福祉、防・減災などへ注力

社会

公開:2014年1月9日

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インタビューに答える征矢区長
インタビューに答える征矢区長

 人口が28万人を超えた鶴見区。本紙では、昨年4月に就任し、区行政のかじ取り役を担う征矢雅和鶴見区長にインタビューを行った。福祉や防災・減災、観光資源を活かした取り組みなどを中心に、今後の区の展望などを聞いた。

(聞き手/本紙・浜田 貴也)

子どもがまちに活気

―就任8カ月を過ぎましたが、この間に感じた、鶴見区のまちや人の印象をお聞かせください。

 「鶴見区は、内陸部を中心に多くの史跡や自然が残る一方で、鶴見川周辺や臨海部には、国際色豊かな地域や最先端の研究拠点であるサイエンスフロンティア地区が存在するなど多様な顔があり、非常に魅力にあふれたまちであると感じています。

 また、昨今、人間関係の希薄化が問題となる中、鶴見の地域の皆さまは、伝統的な催事や行事など、非常に熱心に取り組まれており、地域全体が助け合い、協力しあう雰囲気につつまれています。子どもたちに目をむけますと、昨年は、スポーツ・文化の分野において、全国大会や関東大会で優秀な成績を収めるなどうれしい出来事が多くありました。子どもたちの元気なエネルギーが、まちを明るくし、活気のある鶴見につながっていると感じています」

要援護者支援を検討

―今年度、「福祉のまちづくり」に最も予算を充てていますが、主な事業の進捗と今後の展開を教えてください。

 「妊婦や在宅で子どもの保育を行う保護者に、かかりつけの保育園を『マイ保育園』として登録してもらい、身近な場所での相談や安心した子育てを支援する取組を昨年7月から開始しました。登録した保育園で、園庭開放、育児講座、育児相談などを利用でき、育児に対する不安感や負担感の解消につながることを期待しています。

 また、災害時要援護者の支援についてですが、毎年1回、要援護者名簿を本人の同意を得たうえで地域の防災組織に提供しています。提供された名簿は、地域防災拠点での要援護者の救護訓練や地域での日頃の見守り活動に活用されています。しかし、要援護者の数は、区内で9千人を超えており、今後も増加が見込まれることから、いざという時に備え、日頃から地域全体で見守り支えあう仕組みづくりの検討を進めています」

進む災害対策

―東日本大震災の課題に対する区内の防災機能の強化も進めていますが、進捗等はいかがでしょうか。

 「昨年は、東日本大震災を教訓として、横浜市防災計画(震災対策編)の改定に合わせて、鶴見区防災計画(震災対策編)の改定を行いました。地震による被害を可能な限り未然に防ぎ、発生した被害を最小限に食い止めるためには、区民や事業者の皆さまの日頃の備えである『自助』と地域の助け合いとしての『共助』が必要不可欠です。

 鶴見区では、家具転倒防止促進事業をはじめ様々な減災のための事業を行ってきましたが、新たに『共助のための防災活動等補助金事業』を開始し、地域の主体的な防災活動を支援しています。

 また、9月1日の防災の日には、わたしたちの町を守る『自助』『共助』をテーマとした『横浜市総合防災訓練』が開催され、区民の皆さまの防災力が確実に向上していることを実感しました」

観光資源活用へ

―区内の観光資源を活かした取組、「千客万来つるみ」事業も少しずつ定着してきました。同事業について、今後の展開をお聞かせください。

 「平成23年は、『生麦事件』が発生してから150年、新橋、横浜間の鉄道が開通し、鶴見駅が開業してから140年目にあたる節目の年でした。鶴見区では、これを契機に積極的に区内外からの誘客を目指して、『千客万来!つるみ』と銘打ち、様々なイベントを地域や企業の皆さまと実施してまいりました。特に、京急電鉄とは誘客促進に向けた協定を締結し、区内の催事のPRやウォーキングイベントの実施など、様々な面で協力しています。

 また、昨年、横浜市は、『東アジア文化都市※』に選定されたこともあり、今年は全市をあげて、文化・芸術イベントを企画、実施していくことになります。

 鶴見区におきましても、引き続き、様々な観光資源や文化的な催事を結びつけながら、鶴見の魅力を発信していきたいと思います」

―最後に、区民へのメッセージとともに、区として新たに取り組みたいことなどありましたらお聞かせください。

 「区民の皆さま、あけましておめでとうございます。

日頃から、鶴見区政の推進にご支援とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。鶴見区役所では、『笑顔と元気の輪が広がるまち「つるみ」』を基本目標に、防災・防犯をはじめ、子育て支援、福祉、文化、スポーツ、健康づくりなどの取組を進めています。

 本年も皆さまとともに、いっそう安全・安心で魅力があり、夢のあるまちづくりにまい進してまいります。

本年もよろしくお願いします」

※東アジア文化都市…日中韓文化大臣会合での合意に基づき、日中韓3か国において、文化芸術による発展を目指す都市を選定し、その都市において、現代の芸術文化や伝統文化、また多彩な生活文化に関連する様々な文化芸術イベントを実施するもの

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