横浜市は、花月園競輪場跡地(約8・1ヘクタール)=鶴見1丁目ほか=における都市計画説明会を、3月27日に鶴見公会堂で、29日には市立東台小学校で開催した。
花月園跡地は災害時に避難拠点となる防災公園として、UR都市再生機構によって整備されることが決定している。URは隣接する旧JFE岸谷社宅もまとめて整備する方針。今回の説明会では、防災公園と住宅用地の計画概要が、地域住民らに説明された。
草地広場を整備
防災公園は、誰もがくつろげる草地広場、子どもが遊べる遊具広場、これまで同様球技などができる多目的広場が整備される予定。同跡地が鶴見区の広域避難場所に指定されているため、1万人以上が避難できるよう、広々とした空間になっている。
住宅用地には3棟のマンションが建てられ、合計700世帯が入る。集会施設や保育所、自転車駐車場などが整備される予定だ。
住民からは疑問の声
市からの説明を受けての質疑応答では、近隣住民からの疑問の声が相次いだ。参加者は、「東台小学校の児童が満杯なのに、なぜマンションを建てるのか」「防災公園は避難所なのに、屋根のある建物がないのはおかしい。避難者は雨風をどうしのぐのか」などと担当者に迫った。都市整備局企画部企画課の六渡淳一係長は、「学校に関しては、児童に迷惑をかけないよう、教育委員会と検討する。公園は火災避難も想定した広域避難場所として整備するため、屋根のある建物は整備できない」と回答。市と参加住民の意見の乖離が露わになった。また、「そもそも計画概要ができる前に説明会ができなかったのか」と、行政側の手続きに不満の声をあげる人もいた。
今後、説明会での意見を参考に、1年をめどに同跡地の都市計画を決定する。その後約6年をかけて公園整備を完了させる予定だが、六渡係長は「意見がたくさん出たので、予定通りに進むかはわからない」と話している。
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