神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
鶴見区版 公開:2014年4月24日 エリアトップへ

鶴見大学・鶴見大学短期大学部の新学長として手腕をふるう 伊藤 克子さん 中区在住 69歳

公開:2014年4月24日

  • LINE
  • hatena

走り続ける「教員人生」

 ○…大本山總持寺が創設し、短期大学として61年、大学として51年。史上初の女性学長となった。これまで高名な僧侶や仏教学者が就いてきた学長の職。「まさか自分がなるなんて」。依頼された気持ちを素直に振り返る。總持寺を開いた瑩山禅師も、鎌倉時代にありながら女性を積極登用したと言われる人物だった。「選んで頂いた皆さんの大英断。何かを変えてほしいという思いが伝わった」

 ○…岩手県盛岡市生まれ。高校卒業後に上京し、大学では運動好きが高じて体育を専攻した。1967年、当時の鶴見女子大学に、教員として採用され、以来、ほとんどの教員人生を鶴見大で過ごした。実は「女性初」は今回が二度目。一度目は鶴見大と同じく、学校法人總持学園が運営する附属高校・中学校の校長だ。2006年から10年まで務めた校長職時代には、同校の共学化や校舎新築など、変化の先頭に立った。

 ○…「引っ越すときは、図書館とジムに近いところに」。読書と運動が息抜きだ。特に図書館通いは独身時代から続く習慣。ジャンルは決めず乱読する。「コーナーごとに1冊ずつ借りていくの。借りたものなら全部読まずに返せるでしょ」。好みは内容より文体。人に薦められた本もなるべく読み、「本の内容でその人がどんな人かを考える」といたずらっぽく笑う。

 ○…東日本大震災後、一度は94歳になる母と住むため、岩手に転居する準備を進めていた。「母には『まだ頑張るの?』と言われた」。45歳で夫を胃がんで亡くした後も、駆け抜けてきた教員の道。「巡り合わせ。できると思って依頼してくれたのだから、やってみるかと」。入学者数の増減が二極化している時代。「今頑張らなければ生き残れない」。伸びている大学があれば、調べもする。「学びの本質は人から人。学習の意欲に火をつけるのは先生や授業。うちも捨てたものじゃないですよ」。育ててくれた鶴見大へ、恩返しの日々が始まった。

鶴見区版の人物風土記最新6

池原 繁尊さん

塗装会社を営み、ボランティアで母校潮田小学校のすべり台の塗装を行った

池原 繁尊さん

仲通在勤 42歳

3月14日

上野 誠也さん

横浜国立大学大学院の名誉教授で、無人探査機「SLIM」の月面着陸に貢献した

上野 誠也さん

66歳

3月7日

根本 久さん

寺谷地区で緑化整備を進める住民団体「花と緑の会」の代表を務める

根本 久さん

寺谷在住 76歳

2月29日

井上 愛美さん

めぐみ助産院に勤め、同院の子ども食堂の発起人として活動する

井上 愛美さん

寺谷在勤 37歳

2月22日

加藤 正巳さん

第72代JR川崎駅駅長を務める

加藤 正巳さん

駅前本町在勤 60歳

2月15日

木村 郁子さん

レアールつくの商店街でマルシェ「つくまる」を開催する

木村 郁子さん

鶴見中央在住 40歳

2月8日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 7月14日0:00更新

  • 7月7日0:00更新

  • 4月7日0:00更新

鶴見区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

鶴見区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月14日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook