市人口動態 「北増・南減」が続く 鶴見区は増加傾向
横浜市はこのほど、2013年中の人口動態と2014年1月1日現在の年齢別人口を発表した。その中で横浜北部は人口が増加し、南部の人口は減少する「北増・南減」の傾向が続いていることがわかった。
行政区別にみると、人口は市内18区のうち9区で増加、9区で減少。増加した区は港北が4112人で最も多く、次いで鶴見の3346人。そのほか都筑・青葉・緑など横浜北部を中心に増加したが、金沢区では1523人の減少など、南部地域は減少傾向にある。
市政策局によると、この「北増・南減」の傾向は約20年前から見られていたが、近年で顕著に表れるようになったという。
マンションの影響大
鶴見区は、世帯数の増加率で18区中トップの1・8%増。転入による社会増加数も2870人と最もプラスとなった。
区内の世帯数や社会増加数のプラスの動きには、近年のマンション増が背景にあるとみられる。工場や社宅などの跡地にマンションが建つケースが多く、都心へのアクセスの良さも影響してファミリー層が増加しているのが要因だ。
市南部は高齢化
マンションの増加などを背景とした傾向は、特に北部で顕著となっており、人口増加につながっている。一方、南部では高度経済成長期に建設された大型団地の住人が高齢化し、その子どもたちが親元を離れて転出するケースが多いという。 市政策局担当者は「北部地域は港北ニュータウンなどの開発が今も進んでいて、住みやすい環境づくりが若い世代に人気となっている。南部地域についても、同様の環境づくりが今後の人口減少を防ぐポイントと言えるのではないか」と分析している。
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