鶴見区社会福祉活動拠点=鶴見中央=で4月23日、図上で避難所運営を体験するHUG訓練が行われ、区民約40人が実践的な対応力の向上を図った。
鶴見区災害ボランティアネットワーク(河西英彦代表)の研修会として実施されたHUGは、H(避難所)、U(運営)、G(ゲーム)の略で、静岡県で作られたもの。避難所となる学校の体育館、教室といった平面図に、様々な状況の避難者カードを適切に配置し、発生するニーズに対応していくゲーム形式の図上訓練だ。
横浜方式で展開
横浜市では市立小中学校が地域防災拠点(避難所)に指定されており、周辺自治会などによる運営委員会があることから、同ネットワークはHUGを横浜方式にアレンジ。参加者は運営委員会を手伝うというイメージで体験した。
訓練は、校庭に避難者100人が並び、天候は雨、停電などのライフラインの状況といった細かい設定のもとで進行。「60歳、認知症」「妊娠6カ月で子ども連れ」「ペットが一緒」などと書かれたカード一枚ずつの対応を考えて配置した。途中、物資の置き場所の選択や避難者からの要望に応えさせるカードもあり、参加者らが頭を抱える場面もあった。
次々と対応を迫られる訓練に参加者は、「余裕がなくなると事務的になり、配慮が届かなくなる」と感想を話した。
講師を務めた河西代表は、「災害時の避難所は、町全部が集まる縮図になる。通路を先に作るなど、少しでも体験していると違う」とアドバイスした。
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