「獲れたて新鮮な魚介が入っているよ」――朝の商店街に響く、威勢のいい魚介商の呼び声。
生麦魚介商組合の若手有志が、月に一度、魚河岸通りに隣接する生麦南仲通り商栄会で行われている朝市に出店している。6月1日の開催で、出店から4年。「少しずつ魚河岸の認知度も上がっている」と若手組合員は手応えを話す。
活気をもう一度
徳川幕府に魚を献上する「御菜八ケ浦」の一つとして栄えた生麦の魚河岸。150軒以上あった最盛期を過ぎ、現在、組合加盟は30軒ほど。「魚河岸に昔の活気を取り戻したい。若い人間がやらなきゃ」。地域と魚河岸活性化のため、若手で話し合い、朝市への出店を決めた。
旬の魚介ズラリ
来る人たちに喜んでもらおうと、これまでも穴子の天ぷら実演販売や、近隣すし店の協力によるマグロ丼など、工夫をこらしてきた。
「出店できなかったとき、後になってお客さんから『もうやらないの?』と声をかけられた。嬉しいかぎり」と同組合の横山貴一さん。
魚介は、その日の朝に仕入れた新鮮な旬のものばかり。仕入れ値が高騰し、最近は見合わせてきた、人気の穴子の天ぷらも、今回は特別に販売する。
「魚河岸に商店街、地域がもっと盛り上がれば」。若い「魚屋さん」が、朝の生麦を活気づける。
朝市は午前8時から。穴子の天ぷらは限定150本で1本300円。商店街全体で抽選などもある。雨天決行。商店街へは、京急花月園前駅より国道15号横浜方面「南仲通」交差点左折。
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