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鶴見区版 公開:2014年8月21日 エリアトップへ

妹と共に父のシベリア抑留記を出版した 中村 一江さん 下末吉在住 70歳

公開:2014年8月21日

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母の背中に憧れて

 ○…父が生前書き溜めていたシベリア抑留の記録を、妹とともに出版した。5月に出版して以降、読者などから続々と反響が届いている。「シベリア抑留を体験した人や、父の教え子だった人からも連絡をもらうこともあった」。予想外の反応をもらい、父が残した記録の重みを実感している。「父の体験から、戦争は人間が人間でなくなってしまうことがわかる。戦争を知らない世代にその事実を伝えられたら」

 ○…3姉妹の長女。小学校教師だった父は、同じ教師だった母と職場で出会い結婚した。その母の姿を見て、自分も教師の道を選んだ。両親と同じく、夫もまた教師だ。「とにかく一生懸命。帰宅しても教材研究をしていたほどで。あんな先生になりたいと思っていた」。初めて勤めた学校は、下末吉小学校。以降最後の市場小学校を退職するまで38年間教員生活を送ってきた。「知らないことを教え、子どもたちが成長していくのを見るのがやりがいだった」と振り返る。学校を離れた後も、区内などで卒業生から声をかけられることも多いという。

 ○…教員時代の仲間とともに、28年続けているのが朗読。自身でグループを立ち上げ、月1回講師を呼んで朗読を学んでいる。「子どもたちに美しい日本語を教えてあげたかった」。今年の秋には発表会も控えている。「先生の指導は時々厳しいけれど、文章を自分に吸収して、より相手が感動するように読みたい」と楽しそうに語る。刺繍や歌も好きと、趣味は多彩。「年をとらないためには何にでも興味を持つことが大事と父からよく言われていました」と笑う。

 ○…病気だった両親の看病や、本の出版を通じて、この頃姉妹との結びつきは、それまでより強くなったと感じている。この夏は、妹とともに戦没者の慰霊祭や、平和祈念展示資料館を訪れる予定だ。「家族とともに戦争と父や母を思う夏になると思う」

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