鶴見区版 掲載号:2014年10月9日号 エリアトップへ

「つるみ区カレンダー」のカメラマンとして、区内の風景を撮り続けてきた 若林 のぶゆきさん 保土ヶ谷区在住 74歳

掲載号:2014年10月9日号

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鶴見の「美」、一瞬も逃さず

 ○…鶴見区の四季折々の風景写真などが楽しめる「つるみ区カレンダー」。1996年の初の発行からそのカメラマンを務めてきた。10月15日には、これまでの撮影活動を振り返る講演会が控えている。「横浜の中でも鶴見は一番好きですよ」。ほぼ毎月、鶴見へ通い撮り続けてきた。「この仕事があって鶴見への愛がより深まりました」

 ○…(社)日本写真家協会所属のプロカメラマン。中学生の頃から、カメラは相棒。「当時はブームで自分も欲しいと何度も親にねだった。故郷が岡山市なので、瀬戸内海や漁港を撮りに行った」。上手くなりたい一心で、中3にして「もう自分には写真しかない」と思っていたという。25年前から本格的に横浜を写すように。25年前、まだ建設中だったベイブリッジの下を、客船クイーンエリザベス号が橋を照らしくぐっていく光景に魅了された。市内でも鶴見は熱心に撮影していたことから、カレンダー撮影の依頼を受けた。「鶴見は海が近い。ベイブリッジのスカイウォークや火力発電所の展望台もお気に入りだったけれど、今は閉鎖になって残念」

 ○…食べることが好き。「撮影地でおいしいものを食べるのが楽しみ」。鶴見では沖縄そばや国道駅近くにある「味童天金」の天ぷらが好きだ。よく笑い、いきいきと語る姿は70歳を過ぎたとは思えないほど若々しい。「秘訣は子ども心を忘れないこと」とまた笑う。

 ○…つるみ区カレンダーは2015年版が最後の発行となる。心に残るのは、駒岡の正行寺で咲き誇る八重桜の写真だ。02年版で撮影したが、翌年再訪すると桜はほとんど咲かなくなっていた。「寺の方は『桜も最期の瞬間を撮ってもらいたかったのでしょう』と言ってくださって、言葉が出なかった」。一瞬の美しい風景も、逃しはしない。「地域の方に協力してもらったからこそ、やってこれた。感謝している。これからも鶴見を撮り続けていきたい」

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