平成26年度鶴見区内中学生サミットが11月12日、鶴見小学校で開催され、区内中学生や少年補導員ら約150人が参加した。3回目となる今年は、各校生徒がいじめや非行防止などのテーマに合わせて作成したDVDを上映。来年1月から区内小学校などに配布するという。
サミットは、子どもの健全教育を目的とした学校と警察の連携組織である「鶴見区学校・警察連絡協議会(木藤肇会長)」が主催。生徒がいじめや非行などの被害防止について自主的に考え、その研究結果を発表する場となっている。
今年は区内の公立中学校9校が、それぞれ掲げた課題についての意識啓発DVDをはじめて作成。SNSで特定の人物を中傷・仲間はずれにする「ラインいじめ」を防ぐためのルール作りや、万引き・暴力といった非行防止など、社会規範を守るよう呼びかけており、脚本から撮影、映像編集まで生徒が手作りで作成した力作となっている。
鶴見警察署の武井俊則さんは「これまで自分たちが取り組んできたテーマを、今回は地域や子どもたちに発信してもらう」とねらいを話す。
ラインいじめをテーマに掲げ、ラインを使用する際のルールをDVDで提唱した寺尾中学校の中田光美さん(3年)は、「文面だと相手が何を考えているのか分かりにくい。あくまでラインはコミュニケーション手段の一つとして、目を見て向き合って対話することが大事」と力説する。
小学校で配布へ
DVDは、1月から区内小学校などに配布し、教材として活用してもらうという。木藤会長は「非行の低年齢化が指摘される中、小学生にとってすぐ上の中学生が言い聞かせてくれるのは、意義のあること」と成果を語る。
武井さんは「問題解決の糸口を探ることで、規範意識が醸成される。とてもいいものができた」と中学生をねぎらった。
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