活動報告 KANAGAWA 神奈川県議会議員 公明党 鈴木 ひでし
クラウドファンディング
神奈川県は今年度、ものづくり分野において、インターネットなどを通じて県民から少額ずつ企業などの事業に必要な資金を集めるクラウドファンディング「神奈川ものづくり『わくわく』夢ファンド」の創設を進めています。
クラウドファンディングとは、群衆(クラウド)と資金調達(ファンディング)を組み合わせた造語で、インターネット上で特定のプロジェクトに対する支援を呼びかけ、比較的少額の資金を不特定多数の人々から集める仕組みです。
すでに海外では浸透しており、日本でも東日本大震災の被災地支援で広く活用されました。
産業振興に寄与
この取組は、私が3年前の本会議で、県の厳しい財政状況を踏まえ、「産業振興分野で、クラウドファンディングを活用する仕組みを構築してはどうか」と、黒岩祐治知事に提言したことがきっかけでした。
県内の中小企業やベンチャー企業の中には、「斬新なアイデアや優れた技術はあるが、開発資金が不足している」「一般に受け入れられるかが不安で、開発に踏み切れない」などという声もあり、クラウドファンディングはそうした企業に、ものづくりに挑戦する機会を与えます。
県が導入するクラウドファンディングは、ものづくりに懸ける想いやアイデアに共感した人々から少しずつ資金を集め、資金提供者が製品の購入者になる「購入型」となります。この手法ならば、開発した製品の市場調査や販路の確保にも役立つため、ものづくり分野の振興に生かせます。
今月下旬ごろから、いよいよプロジェクトの募集が開始される予定です。
臨時教職員の支えに
県内の公立学校では現在、常勤職員はもちろんのこと、数多くの臨時的任用職員や非常勤講師が教育現場を支えています。
その中には慣れない職場環境でさまざまな悩みや不安を抱える人もいることを知り、私は昨年2月の本会議で、県教育委員会に対し、「安心して仕事に打ち込めるよう、不安を和らげるような取組が必要ではないか」と提案しました。
それを受け、県教委が4月に設置したのが、「臨任・非常勤等サポートデスク」です。サポートデスクは、県内公立学校(政令市除く)で働く臨時的任用職員と非常勤講師を対象とし、授業づくりや生徒指導、保護者対応など、仕事を進める上での悩みや不安を気軽に相談できるものです。
先日、利用状況等を視察に伺いましたが、担当者によると、相談件数はこれまでに30件を超えたとのことでした。臨任などの不安定な身分や周囲とのコミュニケーション不足から、「心細い」「寂しい」「つらい」といった思いを抱く人も少なくなく、学校側からは「サポートデスクのアドバイスに助けられた」という感謝の声なども寄せられているそうです。
今後、県教委は相談内容をまとめたQ&A方式の事例集を作成し、学校現場で活用できる手引にする考えを示しています。
ご要望を形に
県議会議員として12年、「政治家は実績が勝負」と訴え続けてきました。これからもその信念は変わりません。ご要望を形にすることが恩返しと信じ、今年も全力で活動して参ります。
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