鶴見区はこのほど、健康で住みよい福祉のまちづくりを目ざす区福祉保健計画「鶴見・あいねっと」についての区民アンケート結果を公表した。結果によると、2005年から取組が始まった「あいねっと」を知らない人が7割に上り、認知度が低いことがわかった。区は「地域活動への参加が認知度アップの鍵」とするが、近隣と助け合えるとしたのは2割未満にとどまるなど、地域と関わるきっかけが少ないという課題が浮き彫りになった。
アンケートは2016年度からはじまる第3期「あいねっと」の策定に先立ち、昨年9月から10月にかけて実施。区内在住の満20歳以上(外国籍含む)から無作為に2000人を抽出。992人から回答を得た(回収率49・9%)。
潜在ニーズ高く
05年から行われてきた「あいねっと」だが、アンケートでは70・6%が「知らない」と回答。鶴見区福祉保健課の内藤恵子課長は「地域ごとに懇談を行い、PRしてきたが、参加してくれる人が町会役員などに限られており、役員以外は知らないというのが現状」と苦心している。
近隣との関わりでは、「困ったときに相談や助け合いができる」「簡単な頼みごとができる」と回答した人が合わせて18・1%に留まった。一方で「まったく付き合いはない」と回答した人のうち、75%が今後何らかの関わりを希望していることがわかった。
より深い関係を持ちたいという潜在的なニーズが明らかになった結果を受け、内藤課長は「子どもを巻き込んだ事業は、世代を越えて連携するきっかけとなる」と、子どもイベントを突破口につながり形成を目ざすとした。
7割が「住み続けたい」
鶴見区への愛着では、「とても愛着がある」「愛着がある」が合わせて65・3%と過半数を占めた。また、74・8%が継続居住を希望。理由としては、「交通の便が良いから」が70・8%、「生活の利便性がよいから」が62・7%と、地理的な要因が挙がっていた。
地域の充実に必要なことは、「隣近所でのあいさつ・声かけ」が49・9%、「高齢者世帯の安否確認・見守り」が49・0%だった。
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