大蛇を担いで町中を歩く「蛇も蚊も祭り」が6月7日、生麦の原地区と本宮地区で行われる。
蛇も蚊もは横浜市無形民俗文化財にも登録されている伝統行事。350年ほど前に疫病が流行った際、大蛇をつくって町を歩くと翌年から疫病が無くなったという。
以来、疫病退散や豊年大漁を祈り、毎年行われている。当日、町には「蛇も蚊も出たけ、日よりの雨け、わっしょいわっしょい」との掛け声が響き渡り、終盤には蛇の絡み合いも披露される。
全長20mを手作り
大蛇は全長20mほど。角やひげなどがつけられているのが特徴だ。いずれの地区も住民らが毎年手作りで作成している。
もともとは両地区が合同で行っていたが、明治時代の中ごろから別々に。原地区は神明社=生麦3の13、本宮地区は道念稲荷社=生麦4の27の21=を拠点に行われるようになった。
本宮地区では大黒町のカヤを編み、大蛇を3体作っている。同地区蛇も蚊も保存会の内田壽男さんは「一軒一軒、小中学生も担いで回る。生麦の伝統芸能を子どもたちに伝えるのが我々の役目」と話す。
原地区では、岸谷小学校や生麦小学校などのカヤで大蛇2体を祭り当日の早朝に作る。同地区蛇も蚊も保存会の青木義雄さんも「自分自身が教わったように、次世代に伝えていかなければ」と語る。
本宮は午前8時から道念稲荷社で神事を行い、8時半から町を歩く。11時からは生麦小学校に3体の大蛇が集い、絡み合いを見せる。
原地区では午後1時から神明社で神事を行い、1時半に出発。4時半ごろから同社前で2体の大蛇による絡み合いが披露される。
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